帚木蓬生の分厚い文庫を買ってみた。
ぱらぱらやってたら、何やら身近な問題に感じたのも手伝って。
雨の那須で、もっぱら退屈しのぎに読んで、雑音から逃げていた。
文庫で600ページ余り。
けっこうかったるい感じがするこの厚さを、読み飛ばせるのは
東野以来だった。
某看護婦(当時)の痴呆病棟勤務録の雰囲気で書き、
ところどころに、いわゆる「命果てるとき」はいかなるべきか?
という人類最大の問題がちりばめられている。
事情があって、母を施設にお願いしていることもあって、
看護記録風の部分も、細かく書かれていて、日ごろの介護が
どのように行われているのか?に惹きつけられて読みふけった。
それぞれの痴呆や、体の問題は、踏み込んでみると、それには理由が
あったり、十羽一からげでは介護しきれない人の人生が下敷きに
なって、介護者の努力には頭が下がる。
ラストに向かって、あれ?れれれれれれれ?
という感じで、この本は、ミステリーになっていく。
え?看護の小説じゃないの?
とビックリ。
結局は、最大の問題を、薬で解決する医師の問題点が浮き彫りに
された。
人生の、結びの時期に向かい、私にも考えるところがある一冊と
なった。
さて、私はどうしようか?
意識もなく、眠るだけになったら、生の意味はないと思う。
延命は希望せず、自然に召されたいと思う。
やはり、
尊厳死協会に登録が必要かな?
なしでも、希望をハッキリさせたらいいのだろうか?
どこへ書く?
う~~ん、難しい問題にのめりこんで、夢見が悪く、闘病の夢で
はっと目覚めたのが6時。
ほよ~~~~っと、ベッドで休憩が必要な日でありました。
お休みなさい